2024年個人的出会えてよかったゲーム大賞「バディミッションBOND」の話をしたい

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この記事は おたそ~Advent Calendar 2024 24日目の記事です。
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みなさんメリークリスマスイブ!!
ということでおたそ~アドカレ24日目の記事は私、千路が担当させていただきます。おたそ~では主にManiakey、たまにOtadonに生息しています。

今年の私は結構ゲームをしたな(私比)と思います。
そんな中でも今年の2月にプレイし3日間で一気にクリアしドハマりしたゲーム、個人的2024年出会えてよかった大賞、「バディミッションBOND」の話をしたいなと思っています。

有り体に言えば布教記事です。よろしくお願いします!!!!!!!!!!!!

 

「バディミッションBONDってどんなゲームなの?」
そんなあなたはまずこちらの映像をご覧ください。


曲がめちゃめちゃオシャンで絵が上手くてかっこいいですね!!!!!!
こちらはバディミッションBONDのOP映像です。
この映像で「好き!!」となった方は今すぐニンテンドーeショップへ行きましょう。後悔させませんので…
(バディミッションBONDはNintendo Switch用ソフトです)
いや~~ほんとにバディミってまず音楽がいいんですよ…ジャズ調の音楽がかっこよくて…オシャレで…
そして絵が上手い……

バディミはコーエーテクモゲームスと任天堂の共同開発なので、ニンテンドーカタログチケットの対象です!!!やったぜ!!!!!ここテストに出ます!!!!!!!!!!!!
あと体験版も配信中!!!!!気になった方はまず体験版からでもぜひ!
何を隠そう私は「カタログチケで買えるしな~あっしかも体験版あるじゃんやってみよ~」で体験版の2話までで一気にこのゲームに引き込まれその後3日間の全てを費やし完走した人間です。

とはいえOP映像だけではまだ手を出すには情報が少なすぎるというもの。
ここからは具体的な要素をピックアップしながら紹介していきます。


核心部分のネタバレには触れないように書きますので、未プレイの方もご安心ください。
とはいえ序盤のストーリーラインに触れたり、展開の多少の匂わせがあったり、スクリーンショットはいくつか掲載しています。全くの色眼鏡なしでプレイしたいという方は今すぐ回れ右して体験版をDLしよう!!!!!!!!
それではいきます!

1.丁寧に練り上げられたストーリーと2組のメインバディ

(1)とにかくストーリーが良い

バディミッションBONDの良さといえば、まずみんな口を揃えて言うのは「ストーリーの良さ」だと思う。
本当にストーリーが良い。本当に……本当に良いんだ………

なんと!公式から作品の紹介動画があるぞ!!!!!


ハ~~~~~~……ウウ………良い………見てたらまた記憶を消してプレイしたくなってきた…………
この公式動画があれば記事書く必要なくない??という気持ちになってきましたが、折角走り出したので私なりに色々書いてみようと思います。

主人公はルーク・ウィリアムズという国家警察官の青年。
「ヒーロー」に憧れ強い正義感を持つ彼のもとに、ある冬の日、”AAA”という謎の差出人から誘拐事件の映像が添付されたメールが届いたことから物語は動き出していく。
その事件で少々荒っぽい性格のアーロンと名乗る青年と出会い、色々あってルークは「ミカグラ島」という観光島へアーロンと共に赴く。そこで元忍びのショーマン・モクマと、世界を騒がせる「仮面の詐欺師」・チェズレイと出会い、”チームBOND”としてミカグラ島に巣くう犯罪組織「DISCARD」を追うことになる――

とまあそんな感じのストーリーです。
ストーリーがね…本当に良いんですけど……ストーリーの話をすると何もかもネタバレになるな………
プレイしながら後半はずっと呆然としてた。
何も具体的なことは言えていませんが、キャラクターおよび特にこの作品で鍵となる「2組のメインバディ」の話に移ります。

(2)光バディと闇バディ

この作品には2組のメインバディが存在します。
「光バディ(通称「光バ」)」と呼ばれる、ルークとアーロンのバディ。
「闇バディ(通称「闇バ」)」と呼ばれる、モクマさんとチェズレイのバディ。
ちなみにこの呼称は作中では出てこないのでファン用語みたいなものだと思います。私は新参なので由来は分かりませんが…公式イベントのクイズコーナーでルークとアーロンの中の人のチームは「チームLight」、モクマさんとチェズレイの中の人のチームは「チームDark」と呼ばれていました。半公式呼称って感じだろうか。とはいえ「光」と「闇」のバディは本当に言い得て妙だなと思います。
そんなメインの4人のキャラクターを簡単に紹介します。

▼ルーク・ウィリアムズ(26)
リカルド共和国の首都・エリントンで働く国家警察官の青年。「ヒーロー」に強い憧れを持ち、手柄のため大きな犯罪にばかり目を向ける国家警察の中にいて、市民を困らせるひったくりなどの犯罪も決して見逃すことはしない正義感に厚い青年。
警察官だった今は亡き父親に強い憧れを持ち、「ヒーローになる」という夢も父親と共に追いかけていた。
とんでもない甘党。ツッコミ役かと思えば大ボケ担当のかわいいわんわん。でもキメる時はキメる圧倒的光の主人公。
チームBONDの「D」=「Doggie」(犬)。

▼アーロン(25)
紛争が絶えないハスマリーという国で育ち、現在はかぎ爪を武器として世界中の宝石を盗む大怪盗。世間では「怪盗ビースト」として知られる。お肉が大好き。
圧倒的パワータイプの粗暴な性格…と思いきや意外と常識人でBOND内のツッコミ担当は実は彼かもしれない。
ルークを犬扱いするけどアーロンの方が年下なんだよな…BOND最年少かわいいね…。
プレイし終わる頃にはみんなアーロンのこと大大大好きになると思う。
チームBONDの「B」=「Beast」(野獣)。

▼モクマ・エンドウ(38)
出身はこの物語の舞台であるミカグラ島。元忍びで、世界中を放浪し様々な職に就いた後現在はショーマンとして活動中。主に「ニンジャジャン」という忍者をモチーフにした特撮ヒーローショーをやっている。
飄々とした性格でお酒大好き。女性には軟派な態度ですぐ話しかけ、男性に対してもとても気さくなおじさん。すぐに人の懐に入る生粋の人たらし。
しかし本気を出したらメチャクチャ強い(物理)。
かつてミカグラ島を出たことには、ある「理由」があるようで…?
とにかくずるい。ずるすぎるでしょうが!!!!!!!!!!!!とゲームを進めていくと頭を抱えることうけあい。
チームBONDの「N」=「Ninja」(忍者)。

▼チェズレイ・ニコルズ(27)
極北の国・ヴィンウェイで生まれ育った「仮面の詐欺師」。その通り名の通り、変装と催眠を得意とする詐欺師。幼少期にあるマフィアの組織を壊滅させたところから始まり、以降闇の世界でその名を轟かせる。周囲をざわつかせる美貌の持ち主であり潔癖症。公共交通機関は肌に合わないからとリムジンで乗り付けてくる男。
「手にかけるのは下衆のみ」という悪党としての信条を持ち、下衆と認定した悪党には迷いなく手を下す。過去の出来事から、「濁り」「強い情念・執着心」に対して嫌悪感を抱いている。
「DISCARD」の中枢にいると思われる「ファントム」という男を敵(かたき)としており、ルークたちとは追う標的が一致していることから行動を共にする。
そしてある夜に、モクマと一つの”約束”をすることになる――。
なるほどそういうちょっとクセの強いキャラね?と思いきや…あまりにも新食感!チェズレイ・ニコルズ…おまえというやつは…(頭抱)その味わいはぜひプレイして確かめていただきたい。
チームBONDの「O」=「Outwitter」(詐欺師)。

次に2組のメインバディの紹介です!

▼光バディ――ルークとアーロン

光。マジで光です。眩しい。体験版でプレイできるところまででその「光」ぶりは分かっていただけると思うんですけど、後半に判明するある事実とエピソードが……なんか、あの、めちゃくちゃすごくてすごいんです……(ネタバレになるから何も言えないオタク)
最初からずっと王道の「凸凹バディ」の良さが詰まってると思います。互いの窮地を救うために手を伸ばしたり、ぶつかりあったり、それでももう一度手を繋いだり。
そして「粗暴なアーロンに振り回されるわんこのルーク」かと思いきや結構逆の構図だったりするのもめちゃくちゃかわいい。そして、お互いを信頼し合っているけどわかりやすくベタベタするのではなく結構自立した大人としての距離感を持っているところも大好き。
みんな好きでしょこんなバディ!!!!そしてクリアした後みんな大の字になるでしょこんなバディ!!!!!!!!
「運命」「信頼」「救済」「相棒」このワードにピンときた方はぜひ光バを履修してほしい。よろしくお願いします。

▼闇バディ――モクマとチェズレイ

この二人はねぇ…………バディとしての良さを説明しようとすると本当に何もかもネタバレになってしまうから……
中盤までは「この二人が…本当にバディになるんですか?」って疑っていたけど、なるんですよね…これが…。いろんな意味で「同人誌すぎませんか?」って本編プレイ中100回くらい言った。ゲーム外コンテンツ(ドラマCDとか)を履修してさらに10000回くらい言った。
やばいんですよほんとうに ほんとうに 想像していた味わいとまっったく違った。
何も言えなくて中身がない。でも、この二人も「バディ」になるんです。光バとは全く違った味わいだけど、間違いなく「バディ」。
作中、印象が二転も三転もして最後のエピソードを見たときには「このふたりがバディになってよかった……」と顔を覆うことうけあい。ぜひこの二人が出会い、さまざまな変化をし、名実共に「バディ」になるまでを見届けてほしい。

(3)しかし…メインバディだけではない!

ここまでメインバディの話をしてきましたが、バディミッションBONDはメインバディ「だけ」ではない!
メインキャラクター4人の「全組み合わせ」のコンビ分のサイドエピソード(バディエピソード)が用意されています。


バディミのスクショ(バディエピソード画面)
アーロン&チェズレイ エピソード数13/13

しかも全組み合わせ2桁のストーリーが用意されている。手厚すぎる。

メインバディ以外の組み合わせも本当に…みんな魅力的なんです。全ての組み合わせにそれぞれの良さがあって…
エピソードだけではなく、作中の捜査パート/潜入パートでも「二人組=バディ」での行動になります。
※バディミッションBONDは「捜査パート」の聞き込みで情報を集め、その情報を基に「潜入パート」で敵拠点などに潜入していくという流れでゲームが進んでいきます。

基本的には4人のうちどの組み合わせでも選べます(一部、特定のキャラが必須になる仕掛けなどもあり)その組み合わせによって台詞の差分があったりします。
そのキャラとのバディだからこそ引き出される話、そのキャラとのバディだからこその言い方

それを4人揃ってからのほぼ全ルート、全バディ。
想像してみてください あまりに膨大

制作陣はどれだけのテキストを用意されたんですか?遠い目になる。

2.ゲームシステムについて

(1)テキスト重視で少しだけ頭を使う感じのゲーム

バディミッションBONDは前述の通りストーリー重視のゲームなので、基本的に「テキストを読む」部分が多いです。
ゲームの流れとしては、章頭ストーリー→「捜査パート」→「潜入パート」→章末ストーリー、という流れ。

捜査パートではすごろくのような盤面で行き先を選択して「聞き込み調査」。向かわせるキャラクターやバディによって聞きたい話を聞けたり聞けなかったりするので、「誰を向かわせるべきか」を考える必要があります。そして集めた情報を基に「潜入のためのルート」を解放!
基本的に潜入ルートは2種類あり、片方でも解放すれば潜入パートへ入れます(ただし、解放されていないルートは進めなくなります)

潜入パートは画面が3Dに!その名の通り敵の拠点などに潜入し、捜査パートで集めた情報を基に簡単な謎解きやちょっとしたボタンアクション(タイミングに合わせてボタンを押すだけ)を行います。

(2)ゲーム初心者にも優しい設計

バディミッションBONDは元々「ゲーム初心者でも遊べるゲーム」を目指して作られています。なので、ゲームが苦手な方でも安心!間違えても進めます!!!!

バディミのスクショ 捜査パート すごろくのような画面上のマスに「NEED」としてアーロンのアイコンが表示され、ヒントを教えてくれる

捜査パートで向かわせるバディを間違えたらヒントをくれるし、

バディミのスクショ 謎解き失敗画面「やり直しますか?」という表示で「いいえ」を選択している

バディミのスクショ マイカの紋の入った錠の前 チェズレイ「お遊びはこのへんにしましょう」

謎解き部分でも間違えたら解いてくれた。(ヒーローゲージは減ります)

でも実はこの右上の「ヒーローゲージ」が尽きたらゲームオーバーというわけでもない。
私はゲームは好きだけどものすごいゲーム音痴なので、買ってもクリアできないゲームも多くて悲しい気持ちになることもあるのですが、バディミは「ここで間違えたらゲームオーバーになるかも」「私じゃクリアできないかも」という悲しい気持ちにならずにぐいぐい進めて作品を最後まで楽しめたことがすごく嬉しかったです。

とはいえ「クリアランク」というものもあります。「ヒーローゲージ」はクリアランクに関わってきます。バディエピソードやサイドエピソードを解放するには一定のクリアランクが必要なものが多いので、全てのエピソードを見届けたい方は是非頑張ってみてほしい!大丈夫!QTE=ボタンアクション以外は難しくないから!!!!!

アクションゲームはまず超序盤で詰む超絶アクション音痴の私でも自力で全エピソード解放できたので大丈夫!!!!!!!

(3)豪華なフルボイス

バディミッションBONDはフルボイスのゲームになっています。すごい!!!豪華!!!!!!
(※捜査パートや潜入パートのバディによって分岐する細かい台詞等は入っていないところもありますが、ストーリー部分はフルボイスです)
豪華声優陣はぜひ公式HPで確認してみてくださいね。もうほんとに声優さんの演技が最高なんですよ…声がつくことによって見えるものがたくさんあって…
テキストだけでは一見ぶっきらぼうに見える言葉も、声がつくことによって本心が覗いたりして…ほんとに…
ほんと~~~~~にフルボイスでやってくれてありがとう…

 

3.「バディもの」とだけでは語りきれない、「様々な人と人との関係性を描いた物語」

(1)たくさんの人たちのたくさんの関係性

バディミッションBONDは確かに「バディ」を主軸に据えた作品です。けれどこの作品の中には「バディ」という名前がつかなくとも、様々な人たちの関係性が丁寧に描かれています。

素敵が関係性は作中に数えきれないほどあるし、逆に歯車がうまく噛み合わなかった関係性もある。けれどそのすべての関係性がこの作品では丁寧に描かれていると感じます。


バディミのスクショ サイドエピソード
マイカの絆 エピソード数8/8

バディエピソードが膨大だという話をしましたが、BOND4人に限らず様々なキャラクターや関係性に焦点を当てたサイドエピソードも大量にある。

メインキャラに近いところだけではなく、サブキャラクターたちの関係性もすごく良いんです。物語の根幹には深く関わらないキャラクターたちも一人一人すごく良くて… 個人的にノボルさんと○○○とかめちゃくちゃ好きです(ネタバレに抵触するので伏せますが、既プレイの方はきっと察していただけるはず…)

(2)関係性に名前なんてなくていい――そのうえであえて「相棒」を選ぶ話

バディミッションBONDは「バディ」をテーマを掲げた作品。しかし「相棒」と名前がつくわけではない、いや、何か既存の名前をつけることすらない様々な関係性も本当に沢山、丁寧に描かれている。
そして関係性に「相棒」という名をつけたメインバディの2組も、むしろ「相棒」とだけ定義するにはあまりに様々な関係性を内包しているように思います。

私はバディミッションBONDをプレイして、この作品のことを考えて、「関係性に必ずしも名前なんてつけなくていい、誰かが決めた枠に当てはめなくていい」のだと、そしてそれを肯定し表現してくれる作品だと感じました。


この作品は「バディもの」だけど、もっと突き詰めると「BOND」――「絆」の話でもあります。

き‐ずな〔‐づな〕【×絆/×紲】 の解説
1 人と人との断つことのできないつながり。離れがたい結びつき。「夫婦の—」
(引用:goo辞書/デジタル大辞泉, https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%B5%86_%28%E3%81%8D%E3%81%9A%E3%81%AA%29/#jn-52114 ,参照2024-12-20)

「絆」は人と人との結びつき。辞書の中ではそれがどういう結びつきなのか、肯定的なのか、否定的なのか、そこまでは定義されていません。
きっと「絆」の形はその人と人の関係性によって全部違うもの。

では、本当は「関係性に名前なんてなくていい」のに、その上であえて「バディ」「相棒」を選んだ2組。それは何故なのかと考えた時に、ここから完全に私の勝手な解釈なのですが(全然違うよ!と思われても石を投げないでくださいすみません)

光バディ、ルークとアーロンはその「絆」のひとつの形としてそれを「相棒」と呼ぶことにしたのかなと思います。「自分にとって唯一無二」であるこの絆はそう呼ぶことがきっと一番適切に思えた。あえて言葉にして形にすることで、確かめて強くして、お互いを鼓舞する「絆」なのだと思います。

闇バディ、モクマさんとチェズレイは…「相棒」としての実感ももちろん中盤以降のふたりにはあっただろうけれど、同時に「あえて名前をつけることで繋ぎとめた」側面もあったのかもしれないなと思います。関係性にそういう名前を進んでつけるような二人ではきっとない。聡明であり同時に狡いふたりなので、名前をつけなくたって共に在ることはできたかもしれない。だけど、かなり初期からバディとして完成していたルークとアーロンに比べてこの二人の絆というのは細い糸を編むように紡がれてきた。どこかで手を離すという選択肢もあったかもしれない。だけどあえて「名前をつけた」ことは、そんな願いもあったのかもしれないなと勝手に感じています。

紹介記事だっていうのにただのオタクの重々語りになってしまった。
一口に「相棒」「絆」と言っても、その形はきっと人と人の数だけある。バディミッションBONDの「関係性」に対して徹底的に真摯なところが好きです。という話をしたかった。

描かれるさまざまな「絆」、そしてその中でもあえて「相棒」を選んだ2組のそれぞれの意思、ぜひ見届けてほしいなと思います。

4.バディミッションBONDの倫理観・価値観、そして読後感が好きな話

(1)倫理観・価値観で一切のストレスがない

これはあくまで私が感じた範囲の話ですが。
バディミッションBOND、関連コンテンツも含めて履修して、倫理観や価値観の部分でストレスを感じることが全くなかった!!!!!!!!嬉しい!!!!!!!!!!

作品にはどうしても製作陣の感覚…倫理観や価値観が滲み出てしまうものですが、バディミッションBONDをプレイしていてそのへんで「うーん…」と感じることがなかった。これは私は本当に嬉しかったしずっと安心してプレイできた。バディミ、その点で私の中でめちゃくちゃ信頼できるコンテンツです。

例えばまずモクマさんの初登場時、女の子に弱い軟派なキャラかな?と思ったのですが、少し進めてみたら男性キャラにも気さくだし、女性に対してよくやるメロメロな感じのおふざけもアーロンはじめ男性キャラにもやるし、そこに「相手が女性だから、男性だからで”悪い意味”で態度を変える」といったことが一切なくて嬉しかった。こう…「世にはびこる異性愛規範」というものを感じなかったんですよね(かといって、モクマさんのセクシュアリティを確定的に描く要素もなく、フラットな描き方をしてくれていた)。むしろモクマさんは性別関係なく人たらしだった。
あと「性別役割分業」というものに対しても意識的に描かれているように思いました。飛行船のキャビンアテンダントが女性だけでなく男性も描かれていたりとか、ドラマCDではルークが「自分の不在時に後を託す部下」に女性の部下を指名したり、あとキャラブックでの情報ですがチェズレイの義理の兄が専業主夫だとか。
あと、本編内にリンゴちゃんという未成年の女の子が出てくるのですが、その子に恋だのなんだの言って言い寄ろうとした大人の男のキャラクターに対して明確に「リンゴちゃんは未成年なのに!」と言って咎める描写があったこともすごく良かったな…と思います。

 

バディミのスクショ
スイ「スキンシップかどうかはあなたが決めることじゃない 相手の感じ方だよ」

バディミのスクショ漁ってたら初見の時にここのスクショ撮ってた。最高台詞。

(2)信じて最後まで駆け抜けてほしい――「ヒーロー」の物語

バディミッションBOND、主人公のルークのキャラクターもあって軽快で楽しいテキストが多い。アーロンとのコントのようなやりとりもあってとても楽しい。
けれど中盤以降話がどんどん重厚になっていき、プレイしていて辛い気持ちになるシーンもあると思う。

だけど、ぜひこの作品を信じて最後まで駆け抜けてほしい。
なぜかって? この作品には「ヒーロー」がいるから。
バディミッションBONDは「バディ」と「絆」を掲げた物語。そしてもうひとつ、「ヒーロー」という言葉も度々出てくるこの作品のひとつのキーワードになると思います。ヒーローがいるなら物語はハッピーエンドだと相場は決まっているのだ。


私はバディミッションBONDの読後感というか…がすごく好きで… あの展開からの最終章、そして本編が終わって全てのサイドエピソードを読んで…バディミッションBONDというゲームの全てのピースが嵌まった姿。

世界は美しいだけじゃなくて、残酷でもある。けれどそれを思い知らされてなおやっぱり美しいのだと信じられる。

そんな作品なんじゃないかなと私は感じています。

 

5.ゲームのその先へ~関連コンテンツの紹介~

さてここまでゲーム本編の話をずっとしてきましたが、最後に「実際にバディミをプレイして新たにハマった方向け」に関連コンテンツの話をさせて下さい。多分初心者だとここで一度迷子になると思うので…!
バディミッションBONDは買い切りのコンシューマーゲームですが、関連コンテンツが沢山出ています。
ドラマCD、朗読劇イベントのDVD、Twitter上でしか読めないエピソード(メイン4人のバースデーエピソードなど)…
もしあなたがバディミをプレイしてハマったなら、ぜひ関連コンテンツも履修してほしい…ぜひ…

なぜかというと、バディミの関連コンテンツは「おまけのエピソード」ではなく「彼らのその先の物語」だからです。
彼らはゲームが終わってからも私たちと同じ時間経過で同じように人生を歩んでいるのです。今も。


公式から関連コンテンツの時系列が出ているので、基本的にはこの順もしくは発売順に履修するのが良いと思います。

特に!!!!!!!!あの!!!!!!!!!!!ドラマCD三部作(越境のハスマリー、ヴィンウェイより愛をこめて、ホリデー・バーレル)は連作になっているのでどうしてもという理由がなければ順番に聴いてください!!!!!!!!!!たのんだ!!!!!!!!!!!!!

個人的なオススメですが、「全部買うのは悩むけど、とりあえず何か試しに関連コンテンツも履修しようかな…」という方は、とにかく越境のハスマリーとヴィンウェイより愛をこめてだけはどうしても手に取ってほしい。
なぜかというと、これは闇バディ推しでチェズレイ推しの私の自我もあるのですが、越境のハスマリー(光バディ中心)→ヴィンウェイより愛をこめて(闇バディ中心)で闇バディ及びチェズレイ・ニコルズの掘り下げが「完成」すると思っているからです。
ゲーム内でもある程度は描かれていますしゲーム内でも一旦のハッピーエンドは迎えている…けど!でも!もう一段階深い掘り下げと闇バディの関係性の再構築がここにあるんです!!!!!!!!!!!!!!
よろしくお願いします!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

※もしより深く楽しみたいという場合は豪華版をオススメします。なぜなら豪華版にはシナリオブック=台本がついているので、ト書きなども含めて見られるからです。まずはCDで一度聴いてから、ト書き含めてもう一度聴くのがオススメ。ト書きがあることで深くなる味わいが…あります…!!
ただしホリデー・バーレルはシナリオブック無し、ミカグラカップはイベントの際販売されたパンフレットにシナリオブックが付いているので現在正規の方法で手に入れる手段がありません(中古で探すしかない)

Twitterにアップされているバースデーエピソード等もその時点までに発表されている全コンテンツを前提にしているので、それらを履修してから見るのがオススメです。

今なら全てではないかもしれませんが、多くの作品はギリギリ新品で購入できる=公式にお金を落とせるので…!バディミが気になる方は急げ!!
ただし、今どう足掻いても正式な手段で履修が不可能なものもいくつかあります。

※私が把握している限りでは以下の3つ
①ホリデー・バーレルの「Mカード」(期間限定ストリーミングの音声コンテンツ)収録のエピソード
→光バディと闇バディのエピソードがそれぞれ収録されています。特に闇バディのエピソードがやばくて!!!!!!!!!!やばくて!!!!!!!!!!!どうしてこれが期間限定音源なんですか!!!?しかも彼ら(闇バ)は過去の自分たちのやりとりを引用するのが大好きなので、ここの台詞とかを後のシナリオで引用していたりします。再録してくれ(新規の悲鳴)(私は優しい先人様に内容を教えていただきました…)
②歌うマジェスティックホテルの「Mカード」収録のエピソード
→また出たMカ。頼むから物理媒体で残してくださいませんか…追加料金なら払うのでェ…。こちらにはメインバディ以外の組み合わせのショートストーリーがそれぞれ収録されています。BOND4人の期間限定共同生活の様子を…!!????垣間見られるのはこのMカだけ……!?!????どうしてこれが期間限定音源なんですか!!??!?!?(二回目)
③キャラクターブック
→現在販売されていないキャラクターブック。各キャラクターの詳細プロフィールやQ&Aには初出情報も多く存在します。しかも各バディのここでしか読めない書き下ろしバディエピソードもある!!どうしてこれが(略)。でも安心してください、これは物理で存在するもの。私は優しい先人様に貸していただき読むことができました…。お近くのバディミのオタクをあたるなり、中古ショップを探すなりすればまだ希望はあります。公式にお金を落とせないのは寂しいけど…再販して…。

あとは公式Twitterにしか載ってない情報があったり、ニンドリ(雑誌)にしか載ってないちょっとした情報もあったりする。バディミくんがサービス精神旺盛すぎるせいであちこちに情報が散らばっている。
困ったらお近くのバディミのオタクに聞いていただければ色々教えてくれると思います。お近くにバディミのオタクがいらっしゃらなければ私までどうぞ!!!!!!!

6.おわりに

布教記事のはずがオタクの長文語り記事になってしまった。ここまでお読みいただき本当にありがとうございました。

さて、本日は12月24日です。世間的にはクリスマスイブですね。
私がこの日をアドカレ参加日に選び、バディミッションBONDの布教記事をアップしたことにはある「意味」がありました。

バディミッションBONDの物語は12月24日、今日から始まるのです。

バディミのスクショ クリスマスイルミネーションを背景にルークがひったくり犯を追いかけて「待て!」と言っている

バディミのスクショ
泥棒「うう、クリスマスくらい多めに見ろよぉ…… たかが、ひったくりだろ!」

バディミのスクショ
ルーク「「たかが」って考え方はしないようにしてるんだ ほら、立ってくれ」

クリスマスイブも仕事漬けのルーク・ウィリアムズは、深夜まで残業をする中で、ふと幼い頃のクリスマスのことを思い出す。

バディミのスクショ「日が変わる前に終わらせたかったけどタイムアウトか
3、2、1――」

バディミのスクショ
ルーク「12月25日―― 僕のヒーローが旅立ってしまった日だ」

そして日付が変わったクリスマスの日、あるメールを受け取ったところから、ルークの物語は大きく動き出す――

 

バディミのスクショ
ルーク「雪だ ははっ…… どうりで寒いわけだ」

さあ、今日がバディミッションBONDを始めるには最高の日!!

12月24日、ゲームの始まりの日にあなたもルークと共にバディミッションBONDの世界へ飛び込んでみませんか?

▶バディミッションBOND公式サイトへ

 

※追伸:私は今年バディミにドハマりし、履修できるすべての関連コンテンツをその後2ヵ月で全て浴びたら初見の悲鳴が膨大な量になったので同人誌にしました。妄想や萌え語りなども含めてその量A5正方形200ページ超(11万字)。万一ご興味を持って頂けた方がいらっしゃれば現在もBOOTHにて頒布中です(全てのコンテンツのネタバレ&チェズレイ×モクマのCP要素を多分に含むため諸々大丈夫な方向け!!!!!)
2ヵ月で11万字のオタクの悲鳴を生産させるコンテンツ・バディミッションBONDをよろしくな!!!

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