感想 2024/05/06 Mon 「2世と器」という商業BLを読みまして、その感想をfedibirdで呟いていたんですけどSNSだと流れていっちゃうのでここにも載せておきます!書き残しておきたくて!fedibirdで呟いたものそのままコピペですが…宗教2世のアロマンティックの男の子と、その宗教の教祖として奉られているゲイの男の子のお話です。続きを読む前提として、私自身の現時点での性自認はアセクシュアル/アロマンティックです(アセクシュアル/アロマンティックがよく分からないという方はぜひ「AセクAロマ部 」さんを覗いてみて下さい!)以下感想です------------------Aroの人とゲイの人の物語としてどういう結末になるのだろうと思っていたけどラストまで読んで嬉しい気持ちになったずっと、Aroの人と恋愛感情をもつ人で片方が恋愛感情をもったときにどういう形が幸福なんだろうって考えてて…私の中で結論が出なくて…でも恋愛感情と恋愛感情が双方向で同じように合致することだけがふたりの「幸福」のかたちであってそれが叶わなければ「不幸せ」だと決めつけるのも、他者のものさしでしかないんだよね 本人たちの関係性の在り方や幸福の形は本人たちが決めること 名前なんてあってもなくてもいい人を恋愛的に好きになるということがなくとも、ドライなわけじゃない 何かが欠けているわけでもないし、愛情というものを持ち合わせてないわけじゃ決してない 恋愛も、数多ある愛や情の中のひとつでしかない 恋じゃなくても相手を慈しみ大切に思いあたたかな感情を向け合うことはできる全ての感情をわかりあえなくても、同じになれなくてもいい だって自分たちは違う人間だから人と人との関係性を理性的に、丁寧に構築しているけど、でもふたりの感情もそこにしっかりあって……よかったなーーー よかった…この物語がこの世界にあって私は嬉しい気持ちになりました宗教や偶像崇拝の描き方も…真摯な作品だなあと思いました私は恋愛感情が自分ごととしてわかんないなってなったときに「私は人として欠落しているのだ、だけどそれでもいいのだ」という形で自分を肯定した そうやって自己を肯定することはあのときの私には必要な段階だったけど、これからそういう自己をみつめようという人には「欠落してる」と思う段階なく自分はそれでいいと自然に肯定するような、それができるような世界になってほしいと思うよなんか…Aroの人が誰かを特別に大切に思ったり、パートナーのような関係の人と共に生きるとか、そういうロールモデルがなかったんだな私の中に………って今じわじわ思ってる Aroとしての人生プランが「一人でもたくましく楽しく生きる」しかなかった 私自身がどう生きるかはさておいて、私の思考もどうしてもまだまだ恋愛至上主義社会…ロマンティックラブイデオロギーに染まってるよなーと改めて思う私自身わかりやすく恋愛寄りのBLばっか書いてるから、ある意味でそれを再生産してる部分は大いにあるのかもしれないけど…もっと、名前のない関係とか、定義できないけど大切であるとか、恋愛じゃなくても共に生きるとか、そういうもの、そういう感覚が社会の中に育っていったらもっと人は自由に生きられるんじゃないかな〜って思った 見えない選択肢は思いつけないから「2世と器」読んで自分の中で噛み砕いてたら、なんか新たな視点から光がさしたような感覚がじわじわとしてきたいや言葉にして自分でハッとしたけどほんとに周囲にロールモデルがない 恋愛しない人生どう生きるか誰も教えてくれなかった………………「恋愛」や「結婚」のある人生の話はリアルでもフィクションでもたくさん溢れてるのにそういう人生が「存在しなかった」んじゃなくてずっと「見えなかった」「見えなくさせる社会構造や社会規範だった」んだよなあ…セクシュアリティのこと、発達障害のこと、多分自分ごとなのに全然知らんまま生きてきた期間長かったなァ〜〜…ってびっくりするけど、逆に言えば私めちゃくちゃのびしろあるな 残りの人生の中で今が一番若いもんな畳む
宗教2世のアロマンティックの男の子と、その宗教の教祖として奉られているゲイの男の子のお話です。
前提として、私自身の現時点での性自認はアセクシュアル/アロマンティックです(アセクシュアル/アロマンティックがよく分からないという方はぜひ「AセクAロマ部 」さんを覗いてみて下さい!)
以下感想です
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Aroの人とゲイの人の物語としてどういう結末になるのだろうと思っていたけどラストまで読んで嬉しい気持ちになった
ずっと、Aroの人と恋愛感情をもつ人で片方が恋愛感情をもったときにどういう形が幸福なんだろうって考えてて…私の中で結論が出なくて…
でも恋愛感情と恋愛感情が双方向で同じように合致することだけがふたりの「幸福」のかたちであってそれが叶わなければ「不幸せ」だと決めつけるのも、他者のものさしでしかないんだよね 本人たちの関係性の在り方や幸福の形は本人たちが決めること 名前なんてあってもなくてもいい
人を恋愛的に好きになるということがなくとも、ドライなわけじゃない 何かが欠けているわけでもないし、愛情というものを持ち合わせてないわけじゃ決してない 恋愛も、数多ある愛や情の中のひとつでしかない 恋じゃなくても相手を慈しみ大切に思いあたたかな感情を向け合うことはできる
全ての感情をわかりあえなくても、同じになれなくてもいい だって自分たちは違う人間だから
人と人との関係性を理性的に、丁寧に構築しているけど、でもふたりの感情もそこにしっかりあって……
よかったなーーー よかった…この物語がこの世界にあって私は嬉しい気持ちになりました
宗教や偶像崇拝の描き方も…
真摯な作品だなあと思いました
私は恋愛感情が自分ごととしてわかんないなってなったときに「私は人として欠落しているのだ、だけどそれでもいいのだ」という形で自分を肯定した そうやって自己を肯定することはあのときの私には必要な段階だったけど、これからそういう自己をみつめようという人には「欠落してる」と思う段階なく自分はそれでいいと自然に肯定するような、それができるような世界になってほしいと思うよ
なんか…Aroの人が誰かを特別に大切に思ったり、パートナーのような関係の人と共に生きるとか、そういうロールモデルがなかったんだな私の中に………って今じわじわ思ってる Aroとしての人生プランが「一人でもたくましく楽しく生きる」しかなかった 私自身がどう生きるかはさておいて、私の思考もどうしてもまだまだ恋愛至上主義社会…ロマンティックラブイデオロギーに染まってるよなーと改めて思う
私自身わかりやすく恋愛寄りのBLばっか書いてるから、ある意味でそれを再生産してる部分は大いにあるのかもしれないけど…
もっと、名前のない関係とか、定義できないけど大切であるとか、恋愛じゃなくても共に生きるとか、そういうもの、そういう感覚が社会の中に育っていったらもっと人は自由に生きられるんじゃないかな〜って思った 見えない選択肢は思いつけないから
「2世と器」読んで自分の中で噛み砕いてたら、なんか新たな視点から光がさしたような感覚がじわじわとしてきた
いや言葉にして自分でハッとしたけどほんとに周囲にロールモデルがない 恋愛しない人生どう生きるか誰も教えてくれなかった………………「恋愛」や「結婚」のある人生の話はリアルでもフィクションでもたくさん溢れてるのに
そういう人生が「存在しなかった」んじゃなくてずっと「見えなかった」「見えなくさせる社会構造や社会規範だった」んだよなあ…
セクシュアリティのこと、発達障害のこと、多分自分ごとなのに全然知らんまま生きてきた期間長かったなァ〜〜…ってびっくりするけど、逆に言えば私めちゃくちゃのびしろあるな 残りの人生の中で今が一番若いもんな畳む