zakki

ポケモンワールドチャンピオンシップス、ゲーム部門Day1のキヌガワ選手のふいうち読み合いが凄すぎて、面白すぎて、見てからずっと興奮してるんですがこの興奮の種類ってワートリB級ランク戦のR8最終局面に似てるかも………と思ったのでその話をします。
両方のネタバレを含むのでご了承の上お読みください!!!!
(PWCSの該当シーンはDay1配信の中盤くらい。YouTubeで見られるよ!)

ポケモンバトル、私もそんなに詳しくないんですが状況見ただけではぱっとイメージつかない方にここの読み合いの状況の説明をしますと、

・2本選手で勝利の試合でキヌガワ選手は既に1勝を上げ、ここで相手を倒せばキヌガワ選手の勝ちが確定するシーン
・ダブルバトルだが互いにラスト1匹同士で1対1の局面
・MATTIE選手のパオジアンは、「相手が攻撃技を選択したターンで必ず先制できる攻撃技(そうでない場合失敗)」の「ふいうち」を持っておりPP(使用回数上限)は8。また、相手を一定ターンの間攻撃技以外使用不能にする「ちょうはつ」も持っている
・キヌガワ選手のバドレックスは、「ふいうち」が効果抜群なので一度受けたら戦闘不能が確定。ただし、威力の高い攻撃技「アストラルビット」も持っており、かつ能力上昇もしていて火力は十分高い。

つまり、「ふいうち」が一度でも通ればMATTIE選手の勝ち。ふいうちをどうにか躱して相手を倒しきれればキヌガワ選手の勝ち。
つまりキヌガワ選手の勝ち筋は「相手がふいうちを打っていないターンで攻撃技を選択し倒し切る」あるいは「相手のふいうちのPPが切れるのを待ち、一撃KOされない状況を作り反撃に転じる」の2択。後者の状況はMATTIE選手は絶対作りたくないやつ。

ここの読み合いがすごくてですね…
MATTIE選手はまずふいうち連打なんですけど、キヌガワ選手は「まもる」や「わるだくみ」といった攻撃技ではない技でふいうちを躱す。PPを減らし続ける狙い。
ふいうちのPPが残り2になったところで、MATTIE選手が動く。
ここで「ちょうはつ」を選択し、次ターンで必ず攻撃技を打たせるように仕向ける。つまり、このちょうはつが通れば次ターンで「必ず仕留める」ことができる。
まもるでガードもしていなかったから、ちょうはつはバドレックスに通った……通ったんです!
が!!!!!!!!
キヌガワ選手、このターンで攻撃技「アストラルビット」を選択してたんですよ!!!!!!!!!
アストラルビットが通ってパオジアンが戦闘不能、キヌガワ選手の勝利。
勝利者インタビューでキヌガワ選手は「相手の気持ちを考えて読んだ」みたいなこと言ってましたが、ここの読みが1ターンずれてたらキヌガワ選手の負けだったはずなんですよ…………相手がまだPP2あるのに………まだふいうちを打つ可能性もあったのに……ドンピシャで通してきたのすごすぎて配信見ながら最早大笑いしてしまいましたね これが日本チャンピオンか 胆力すごすぎる

で、B級ランク戦R8と重なる味がする話なんですけど、
あそこで「ここで二宮さんを獲れば勝ち」という勝敗を決するシーンで、二宮さんの性格を読んだからこその戦略で、誰もが負け筋ではと思うところを紙一重で通してきたんですよね。あの「「勝った」」のカタルシス!!!!!
ここまでの何か一つでも噛み合ってなければあの瞬間の判断が裏目に出る可能性もあった、だがそれを通すことができた気持ちよさ!!!!
私はR8のあの瞬間が大好きなんですが、というかみんな大好きだと思うんですが、近い種類のカタルシスだったかもしれないなと思いました。

いやーーめっちゃくちゃ面白い試合だった。
PWCS、ゲーム部門マスターカテゴリでは日本勢の決勝進出がないのは少し寂しいですが(あの胆力を見せたキヌガワ選手もDay1でその後敗退してる世界のおそろしさ!)、明日の決勝も楽しみです! #ポケモン 畳む