「個人サイトWebオンリー めぐる市」開催おめでとうございます!ありがとうございます!
素敵なイベントによせて、「私と個人サイト」というテーマでつらつらと思い出話でもしようかと思います。
2000年代:インターネットとの出会いと初めての個人サイト
私がインターネットに触れたのは確か小学4年生の頃。その少し前から子供向けのPCゲームソフトなどで遊んでいた記憶はありますが、インターネットという大海に飛び出したのがこの頃で、最初は好きなゲームや漫画の総合ファンサイト(当時いろんな作品のサイトが沢山あった。交流掲示板やお絵描き掲示板、二次創作小説を投稿できる小説掲示板などがあったりするでっかいサイト)をよく見ていたんですが、あるとき当時イラストを投稿していたゲーム雑誌の(主にイラスト投稿者の)交流サイトを発見。
憧れの投稿者の皆様が……!!!!たくさんいる……!!!!!
私はすぐにそこに入り浸るようになるわけですが、そこに居た皆様は個人サイトやブログを持っている人も多く、このころ明確に「個人サイト」という概念を知ったような気がします。そしてそれは「自分にもつくることができる」のだということも。
私もやってみたい、と思って結構すぐに初めての個人サイトを作った。
最初はテンプレートに沿って項目をすぐにいじれば作れるタイプのHP。サーバーは、今は亡きサイバーキッズ共和国…!!!!(小中学生向けのレンタルサーバー)
その後、周囲がFC2を使っている方が多いことに影響されてFC2に移転。インターネットでHTMLタグについて解説してくれているページとにらめっこしながら、メモ帳にHTMLを打ち込んで、初めてのHTML手打ち個人サイトが完成~~!!!それが小学5年の終わり頃の話でした。
当時のサイトは好きなゲームや漫画の今でいうファンアートがメイン、あとは日記に日常やゲームの感想を書いて、前述の雑誌のファンコミュニティで出会った相互さんとバトンや私信を飛ばし合ってわいわい交流したりする、そんなサイトでした。
2000年代当時は個人サイト最盛期。というか、SNSなんてまだほとんど無い時代、インターネット上に自分で発信できる場所が欲しかったらサイトを作るしかなかったから、みんなサイトを作るまでのフットワークが軽かった。私と同世代の相互さんもほとんどHTML打って作ったサイトか、そうでなくてもブログを持っていたし。
※ここで言っている「相互」とは、相互フォロワーではなく相互リンク先のサイトの管理人さんのことである。だって、SNSなんて当時ないからね!!
ちなみにここから長いことメインサイトではFC2にお世話になっていたんですが、別館を作ったり別名義サイト(リア友に見せても問題ない用のサイト)を作ったりリア友とのリレー小説掲載用の合同サイトを作ったりetc…でいくつかのレンタルサーバーを触ることになります。
忍者ツールズ、2style、Yahoo!ジオシティーズ、リゼ、nano、あと自分のサイトは作ってないけど友達のサイト作りの手伝いでペタット。このくらいだったっけ…??他にもあったっけ…????とりあえず今思い出せるのはこんなところ。
そこから数年経ち2008年の暮れ。私はAxis Powers ヘタリアに突如転がり落ちるようにハマり、二次創作BLに開眼。同人という広い世界をはっきりと知り、初めてのインターネットに触れた頃以来の衝撃であった。
はちきれそうな衝動とともに専用サイトを新たに立ち上げ、小説を書き始め、明確に自覚をもって「二次創作同人サイト」の運営を始めたのでした。
2010年代:SNSの隆盛
SNSというもの自体は振り返ってみればその少し前からあって、GREEとかは私も少しだけやったことがある。あんまりハマらなかったけど。mixiは当時18歳未満登録NGだったので登録できていなかった。しかしこの頃インターネットにSNSによる革命が静かに起き始めていた。
そう、Twitterの台頭ですね。
Twitterという存在を知ってから数か月くらいは手を出していなくて、へー最近始める人多いねー流行ってるねー程度に思っていたんですけど、当時めちゃくちゃ好きだったサークルさんがTwitterを始めたことで「え、見たい、登録してフォローすればいいの?登録します!!!」って秒で始めた。私というやつはちょろい。
それが2010年の話。当時はガラケーでTwitterをやっていたんじゃよ…みんなの新着ツイートないかなって頻繁に画面を更新したりしてさ………
Pixivへ二次創作を投稿する人が一気に増えてきたのもたぶんこの頃。Pixivはサービス開始初期から知っていたので、今そんな二次創作の畑になってんの!!?って衝撃を受けた記憶があるな…。
実はこの頃の私はAPHからジャンル移動をして、おおっぴらに活動しづらい(クローズドな場での活動必須)なジャンルにいたため、この頃の二次創作民のTwitter&Pixivへの大移動をリアルタイムで肌で感じていた方ではないと思います。当時のジャンル柄、個人サイトで情報発信を続けている方が多かったし、私も専用のパスワード制サイトを持っていたし…。
ただ、当時のジャンルでもゆっくりと個人サイト→(クローズドな)SNSへの移行が進んでいったのが2010年代だったと思います。私は当時いなかったけど、比較的オープンに活動しているジャンルだと数年で一気に変わっていった気がしますねぇ。
私もサイトやブログもずっと一応あったけど、いつしか普段はSNSにずっといる感じになっていました。
なんだかんだ楽しかったんだよなあ、当時のTwitter!そりゃ色々なくはなかったけど基本的には平和で、主に鍵垢にこもって小規模にやってたのも私には心地よかったのかもしれない。
2020年代:SNSの変容と個人サイトへの回帰(私個人の話)
2020年に入り世界がコロナ禍へ突入するのとほとんど同時に、軽い気持ちで始めたポケットモンスター剣盾でチャンピオンとトップジムリの関係性に気がお狂いになってしまって華麗に二次創作オープン同人ワールドに舞い戻ることになった。ただいま!!!!!
これまで長いこと窓の外から眺めていた二次創作オープン同人ワールドに急に舞い戻ったもんだから、目が回るってもんですよ。浦島太郎だよ。とりあえずオープンなTwitterアカウントを開設し見る専用だったPixivを整備する。サイトは作らなかった、というか、作る発想もなかった。TwitterとPixivが今の同人オタクのデファクトスタンダードでしょ?って感じだったから…
そこから2020年9月にワールドトリガーにも転がり落ち、元気に二次創作オタクを続けていたわけですが、2022年にピクシブ社の深刻なハラスメントの件を受けて「私の作品を預けるプラットフォームとして信用ができない、私の作品を見るのに『Pixivを使わざるを得ない』状況にしたくない」と思って「じゃあ個人サイトを作ろう」と思ったのがサイト開設のきっかけでした。当時、同様の理由から個人サイトを作った方は少なくなかったと思う。
そうして2022年6月、当サイトが完成します。イエ~~イ!!ドンドンパフパフ!!!令和生まれの個人サイトです!!!!サーバーは初めましてのリトルサーバーさん。憧れの有料サーバーってヤツです。(2000年代、有料サーバーのロリポップを使っているお姉さま方が憧れでしたよね、当時キッズだったみんな)
理由は前述の通り「作品を置いておくための拠点が欲しい」というところからでしたが、そこからサイトを構築している1か月の間自分の作品に何度も触れて、思わぬ副産物:自己(自分の作品への)肯定感が爆上がりするということが起きた。
詳しくは当時のブログで。
令和の時代に個人サイトをつくりました
そして「サイト、いいじゃん!!」と再び個人サイト管理人としての歩みを始めた数ヶ月後、元から年々大きくなるにつれ息苦しさが増してきていたTwitterという場所がどんどん不安定になり、ついには名前まで変えられてしまって、ここは私がかつて愛したあの青い鳥ではない………という状態になる。
そしてTwitterも同人活動の拠点としては撤退(ほぼROM状態)、サイトと他SNSを中心に活動することに決めたのが2023年夏でした。
今後の同人活動の拠点について(2023/10/7更新)
そして現在:個人サイトが「ここがいい」場所になっている
ここまでの流れを振り返ってみると、サイトを作った理由もサイトをメインにした理由も最初のきっかけは「使ってたSNSをもう積極的に使いたくないから」って後ろ向きな理由だったな~。でもまあ、現状に満足してたら新しい場所に行こうとはなかなか思わないもんですよね。
でも、今の私は個人サイトにいたいから個人サイトにいます。このサイトが一番「自分の居場所」と思えています。個人サイト、大好き~~!!
理由はすでに上記で挙げたブログに結構書いてるので簡単にだけ書くと、サイトが一番自分にとって「安全で、自分が自分(自分の作品含む)を好きでいられる場所だから」です。
サイトはSNSに比べると、見てもらえる可能性は大きく下がる(私は今も作品自体は大抵SNSにもアップはしていますが)。反応もほとんど返ってこないことが多い。すごく静かで、誰かが来てくれているかもわからないことが多い、SNSの即時性や拡散からは遠く離れた世界。
でも、だからこそいい。
SNSにアップしたら他の人よりも反応が少ないかもしれない。でもそれだけが作品の価値なわけなくって、だから自分が自分の為につくったサイトに自分の作品を飾って、やっぱりこういうの好きだな~私結構悪くないの書くじゃん~って誰かと比べることなく自分の作品だけを見つめられる時間が嬉しい。
誰も見てくれないかもしれない、反応は返ってこないかもしれない、けどだからこそ他の人の目を気にしすぎずのびのびと話ができる。
そうしていつか、海に流した瓶の手紙みたいに誰かひとりにでももしかしたら届いて、そしてサイトのいいねボタンとか何かしらで1つでもリアクションをもらえた時が本当に嬉しい。
こんな辺境の個人サイトまで、能動的に、たどり着いてもらえるなんてそれだけで当たり前のことではないから。
私が初めて個人サイトを作った時から、早いもので20年近くが経ちましたね。20年ってあっという間すぎない?怖い。
しかしあのころからインターネット人口は爆増、インターネットを取り巻く環境も中身も様変わりしすぎて、SNSで即時で繋がることが当たり前になったこの2020年代の世界。
そんな中で、私は敢えて個人サイトという場所を選ぶひとたち、個人サイトをつくる人のことも、個人サイトにアクセスしてくれる人のことも、みーーんなもううっすらと好きです。見ず知らず、顔も名前も当然知らないしHNもジャンルもなにも知らない、存在すら認知することがなくったって、なんかもうそれだけで好きだと思ってる。気まぐれでほんの一度このサイトにアクセスしてくれただけの人のこともずっとうっすらと好きだしありがとうと思っている。
そんなふうに思えることが嬉しいと思っている。
だから、今この瞬間に個人サイトを運営している人たち、個人サイトが少なからず好きだと思っている人たちが集うイベントがこうして開かれることが嬉しいなあと思う、そんな2026年6月なのでした。
あらためて、イベント開催おめでとうございます!そしてこのサイトに訪れてくださった皆様、この記事をなんとここまで読んでくださった猛者のあなた、本当にありがとうございます。
これからもこの広すぎるインターネットの世界でほっと人の手ざわりの気配を感じられる、そんな個人サイトという文化が細く長く続いていくといいなと思いながら。
